マガジン公開日:2026.03.11更新日:2026.03.11

【からくり箱の好奇心|第16回】タイマーを使ってみる。

 

いくつになっても、時間の使い方はむずかしいものだ。子どもの頃、夏や冬の休みをのんびり過ごしてしまい、宿題の山を前にして途方に暮れた記憶はないだろうか。オトナになっても事情は変わらない。ふと手にした本を読みふけったり、キッチンや庭の仕事につい没頭してしまい、時計を見ることさえ忘れてしまうことがある。そんなときに便利なのがタイマーだ。時間を設定しておけば、ベルを鳴らして知らせてくれる。これを合図に本をテーブルに置き、作業の手を止めるのだ。

 

タイマーの種類には、ゼンマイ式と電池式の二つがある。まずゼンマイを巻いてから時間を設定するのがゼンマイ式で、こちこちと時を刻む小さな音がどこか懐かしい。電池式はボタンで操作し、デジタルタイマーなら一分一秒まで正確に設定できる。タイマーは使う場所によって相性があるようで、静かな書斎には電池式を、キッチンなどではベルがにぎやかに鳴るゼンマイ式を、それぞれ使い分けるのがいいと思う。

 

日々の暮らしにタイマーを活用すると、時間の輪郭がはっきりしたようで気分がいい。そこで少し目線を変えて、自分のライフステージの横にタイマーを置いてみようか。これからの人生で、何を、どこで、誰と、いつまでに、始めたり片付けたりするのか――いろいろなタイマー設定の項目が見えてくるだろう。さあ、ゼンマイをきりりと巻いて、タイマーを。

 


■プロフィール

西濱 謙二(にしはま けんじ)

広島市生まれ・在住のライターです。人、街、企業、モノづくりなどの取材と撮影をフリーランスでしています。様々に活躍される方々からお話を聞くご縁に感謝し、同じシニア世代の方々にとって共感したり、和みになったり、小さくとも何かのお役に立てればと願っています。