安定経営でアットホームな社風、働きやすい環境が「定年後もここで働きたい」とシニア社員の意欲を喚起。

取締役　総務部・人事部　部長

妹尾　和信（せのお　かずのぶ）さま

銀行を定年退職後、同社に入社し、総務・人事・経理などを担当されています。シニア雇用には「働くシニア」の先輩としての知見も活かし、きめ細かくサポートしています。

当社はチームの力を結集して成長し、シニア世代も働きやすい会社です。

■御社で活躍している60歳以上の方々について教えてください

現在、定年後のシニア再雇用は15名（全社員100名）で、年金の支給開始までフルタイムで勤務しています。業務別では営業４名（１名は東京支店）、工程管理２名、製作２名、総務２名、製版１名、輪転印刷１名、配送センター３名という内訳です。

再雇用の期間は65歳で終わりますが、後任がいないなどの理由で継続することもあります。経理部にいる70代の方はまさに職場の生き字引で、私は日頃から頼りにしていますよ。

■仕事内容や部署は変わりますか

皆さんはいずれも定年前と同じ部署で働いています。印刷物が完成するまでには、多くの人が関わり、綿密なスケジュールに沿って進行しますので、シニアの方々が持つ知識と経験はとても役に立っていると思います。

■シニア世代の雇用についてのお悩み、課題はありますか？

印刷業界全体を見ますと、デジタル社会の進展で紙媒体は徐々に少なくなっており、コロナ禍による受注の停滞や、後継者問題もあります。当社は企業の存続に向けて、若い世代の新規雇用を積極的に行っています。シニア世代について中途採用の予定はなく、定年後も再雇用を希望する多くの社員をこれからも最優先でお迎えしていきます。

■再雇用の希望が多い、その理由は？

設立以来35年、おかげさまで当社の経営状態は順調であり、安心して働ける職場です。福利厚生や健康診断などの待遇面は定年後の再雇用においても変わることはありません。社員同士お互いの顔が見えるアットホームな社風も、働きやすい魅力になっていると思います。

デジタル制作課

牧島　孝明（まきしま　たかあき）さま

流通業の会社から転職し、48歳の時に入社。以来、校正業務を経て、デザイン製作の仕事を担当しています。

仕事のやりがい、これからの生きがい、どちらも大切にしたいですね。

■現在の仕事内容を教えてください

不動産デベロッパーが開発・販売する分譲マンションのパンフレット、プラン集（間取り図）作成の外注管理や、チラシなど製作物の構成を行っています。

■定年前と変わったことはありますか

最近はほとんど残業をしなくなりました。子育ても一段落したので、定年後のワークスタイルは余り無理はしないで、ゆっくりした気持ちでいたい。今は良いリズムで仕事ができていると思います。

■仕事のやりがい、喜びは何ですか

図面を正確にトレースして、大切な契約用のグラフィックスを間違いなく作り上げること。校正の仕事で身につけたスキルがチーム全体の成果に役立つことなどに、やりがいを感じます。

■定年後も働き続ける理由をお聞かせください

年金の支給開始はまだまだ先のことで、住宅ローンのこともあり、遊んではいられないというのが正直なところです。今から転職するのは年齢的にむずかしいですが、この会社なら職場環境も良いから、このまま再雇用で働くのがベストかなと考えました。周りの同年代の知人たちも、そんな感じです。

■働きやすい職場ですか

役職に関係なく誰もが“さん付け”で呼び合うフラットな社風があります。プロ野球観戦や旅行、ビアガーデンの会など社内行事は皆んなが楽しみにしていますし、それぞれの部署を超えてひとつのファミリーなんだという一体感があると思います。定年後のOBOGが集まって「インパルスコーポレーション、シニアの会」をつくるのも面白いでしょうね。

■リタイア後のご予定は？

スポーツタイプの車に乗って、妻と二人で日本一周の旅に出かけたいとただいま計画中です。